a special xxxx
「お前、今日なんか変だな」
「・・・・・・」
「あれはよそ見とかそういうレベルじゃないだろ。おい、どっか具合でも悪いのかよ」
またあのイライラした声と同じだった
そう気づいた途端、何だかここから逃げ出したい気分になった
「眠いんだ」
「はあ?」
ようやく出た言葉がそれだった
サイファーはもうそんな時間なのか、とつぶやいてすぐに就寝の準備をし始めていた
しばらくその様子を見つめていた。
「じゃあ、そろそろ「あ、お前戻るのか?」
今何て言った?
その行動を見てスコールはさらに目を見開いた
男二人でこのせまいところに寝るつもりなのか?
スコールはすごい怪訝そうな顔をしている最中、サイファーは一人分のスペースをあけたのだ。
それを見たスコールは酷く驚いておどおどしてしまった。
眠いと言ったのは自分だった
しかしサイファーが全く同じ行動を取ることは予想外で
どうしていいのか、わからなくなってしまった。
そんなスコールを見てか、サイファーはにやりと笑って
「スコールがいないと寂しいんだぜー」
「ふざけるな」
「ふざけてねぇよ?」
急に真剣に言われてスコールはますます居場所が無くなってしまった
何なんだ、突然そんなことを言い出すだなんて
『サイファーはさびしくないの?』
確かに聞いたのは自分だったはずだ
だがあの時彼は答えなかったのだ
多分泣き虫だった俺を面倒よく見てくれただけ、
そう自分に言い聞かせているうちにサイファーが目の前に立っていることに気づいて
すぐに一歩下がろうとした
すると腕を掴まれて
「あそこがお前の居場所なんだろう?」
「・・・・・・ッ!?」
「おとなしく来いよ」
気づけばサイファーに引きこまれていた
未だ俺はあの場所から遠ざかることはできなかったようだった。
『サイファー?』
『なんだよ』
『サイファーはぼくのまくらがきらいなの?』
『だいっきらいだ』
「おまえがすきだから、だいきらいだ」と言ってたの思い出したのは、もっと後になってからだった
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