log(0419〜0507)
0507
ずかずか入ってくる20歳児に動揺しまくりなスコール
「なあ、スコール」
「なんだ」
「どうやったらスコールは俺のこと好きになってくれんの?」
「・・・・・・」
今、それもこの瞬間に聞くことなのだろうか、とスコールは心の隅で思った。
ぐしゃ、とイミテーションたちがつぶれていく
ガンブレードを持った手が少し緩みそうになって、あわてて握り返した。
肝心のバッツはというと、色々な技をものまねしてはかろやかに倒していっていた。
「かっこいいーのがいいー?それともかぁーわぁーいいーのー?どんな俺がお好み?」
百面相とは多分このことを言うのだろう
しかし、今はそんなのんきなことを言っている暇はないのだ
「集中しろ」
「してるースコールに」
そういうときだけ真顔で此方を見つめてくる
ふざけるのもいい加減にしてほしい
こんな時に人でからかって何が楽しいのだろうか
爆風で一瞬バッツの姿が見えなくなった。
多少やりすぎたかもしれない、と気にかけたが
彼は何もなかったようにそこに立っていた。
「いつでも本気だから」
――――
あ、最後が思いつきませんでした(何)
自分でもビックリです。
さらに以下、前の吸血鬼パロの続きです。
これまた上と同じでえらく中途半端です。
パロが苦手な方はここで終わりです!
スコールは震えが止まらなくなっていた。
ひさびさに全身をめぐるように、摂取した血液
それは拒絶していた液体
バッツの、バッツの・・・・・・・
「いっっ、て・・・・スコール大丈夫、か?」
「・・・・・・・・・・・」
バッツの左腕には、ナイフのような切り傷と
自分が噛み付いたあとがあった。
それを見て、さらに震えが止まらなくなった
しかし、現実は目の前から離れることもなく
さらには、スコールを待つことなどしなかった。
何とかしなければ・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・死にたいのか」
「え?」
ようやく出た言葉だった。
「死にたいのか、と聞いている」
まるで自分の声が遠くで響いているようだった。
低いその声は雨音で消されてしまいそうだった。
「スコール?」
「人間のあんたに聞いてるんだ、死にたいのか、と」
ザアアアァァアアアアア、と雨がよりいっそう強くなった気がした。
何よりも後悔した。
彼に会わなければ良かったと後悔した。
人間の、と強調して余計に後悔した。
何もかも後悔だらけだ。
「何を言って・・・スコール?なぁ、どうしたんだよ?」
「 」
欲張ってしまったのがいけなかったのだろうか
彼と一緒にいたいと思ってしまった自分には罰がくだったのだろうか
ただ、少しだけ一緒に
一緒に・・・
気づけば、バッツのナイフで自分を貫いていた。
彼の叫び声が遠くで聴こえた。
―――
0430
まつ毛が目に入って涙が!から妄想58
「スコール?」
「・・・・・ッ!」
「どうした?」
ボロっと大粒の水が流れて俺は固まった。
その液体は、彼の青く灰色がかった瞳から流れてきたのだ。
酷く動揺して、バッツはただただスコールを見つめていた。
「・・・・スコール?」
おそるおそる手を伸ばした
もしかしたら、振り払われるかもしれない
でも彼に“さわりたい”と思ったから
跳ね返されると思った手は彼の肌に触れることが出来た。
そして指で涙を拭おうとしたところでパチン!とされた。
「・・・・・・・まつ毛」
「え?」
「入っただけだから、」
今度は俺が目を見開く番だった
「スコールって意外におこちゃま「黙れ」
――――
ただ手を伸ばすところを書きたかっただけなので、最後を全く考えてなかったです。
さらに以下この前の吸血鬼パロの続きというか、またかなーり断片的な話です。
パロが苦手な方はここで終わりです!
無意味に生きていた
ただ、彼との時間が欲しくて、それだけで
まさか自分が人間のために、そんなことを考える日が来るだなんて思いもしなかったのだ
スコールはほぼ動かなくなった。
ただひたすら目をとじていた。
もう限界なんてとっくに過ぎていた気がする
あぁ最後まで血が欲しいと思う自分は吸血鬼だなんて思い知らされるのだ
「スコール?やっぱり医者に・・・」
「・・・・・」
もうバッツの言葉を否定する力も残っていなかった。
外はそんな心境を知ってか知らずか大雨だった。
さよならの時間は近かった
「・・・・・・・バッツ」
「スコール」
手が言うことをきかない
指先まで力が入らない
それから意識は泥沼に沈み込むように消えた
―――
「スコール?スコール!!」
誰もいないであろう、壊れた古びた教会に居た彼
スコールはずっと具合が悪くて、何も口にしないし
ついに目を閉じたまま動かなくなってしまった。
まさか、このまま別れるだなんてそんなことはないよな?
スコール、スコール!
「・・・・・・・・・・ち、が・・・・・・・・・・」
「ちが?」
彼が無意識に呟いたのだろうか
その言葉が何かよく聞き取れなくて、聞き返した
すると彼の口内から鋭く尖った牙が見えた。
そういや街の人が言っていた
最近ここには吸血鬼が多く出現すると
まさか、スコール・・・・が?
バッツは腰にかかっていたナイフを手にした。
「―くッ!」
ぽたぽた、とそれはスコールの唇に落ちていった
その瞬間、彼がおぞましい速さで傷口に起き上がって噛み付いた。
「痛ッ!」
「・・・・・・・・・ぁ」
小さな声を共に俺は木の椅子に叩きつけられた。
スコールは唇に手をあって、かたかたと震えていた。
――――
超短いですが、2←10文
『のばらが咲く世界』
「・・・・・・のばらばっかりだったら、とげとげで血だらけになるッスね〜」
「こら、怖いこと言うんじゃない」
血だらけなんて、縁起でもない、そう言って
のばら、あ、フリオはぽん、と俺の頭をつっついた。
本当のこと言っただけだし
「のばらって他に夢ないんスか?」
「他?ティーダは何かあるのか?」
「そりゃあブリッツの超一流選手ッスよ!もうエースにはなってるから〜」
「エースなら十分一流じゃないのか」
そもそもブリッツが何だかよくわかってないんだろうけど
でもそんなのどうでもいい
ぶっちゃけ俺はフリオの夢に嫉妬しているのだ
俺は存在が夢みたいなものだから
出来れば彼の夢になりたいと思うのはわがままなんかなーとか
そんな小さいこと考えている。
多分フリオの夢はでっかいのだろうけど
―――――
0429
所謂吸血鬼パロってやつです。
ありきたりすぎてすみません。
苦手な方はご注意下さい!
バッツ→旅人
スコール→吸血鬼
―・・・苦しい
あと少し
あと少しでこの苦しさからも解放される
スコールは焦点の合わない目で、今にも崩れそうな教会を見つめ続けた。
ここでまさか終わりが来るとは滑稽すぎるな
しかし、そんなこと終わればどうでもいい
重い体は自分のものではないように動かなかった
ところどころから薄く光が差し込んでいた。
「・・・・・・・」
ああ、まだか、はやく、俺は、
「大丈夫か?」
あの時の彼の、バッツの顔を今でも忘れたことは一度も無かった
―――――
「スコール!今日は焼きたてパン買ってきたぜ」
「・・・・・・」
バッツがここに来てから一週間が経っていた。
彼はここに、寝泊りをしていた。
「・・・・・・・いらない」
「だってお前もう一週間も何も食べてないじゃないか」
バッツは旅をしてあちこちを巡っているらしい
たまたま雨が降りそうになって、ここに滑り込んだら俺がいた、と彼は話していた。
それから街へ出ては食料を持ってきてくれるようになった。
別に食べれない訳ではなかったが、俺はそれを口にしなかった。
血が飲みたいなんてストレートに言ったら彼は離れてしまうだろうか
どうしても彼と一緒にいる時間が欲しくて、ネズミの血をすすって何とか保っていた。
本当は頭がくらくらしてあまり動けなかった。
しかし、彼と会うまで消えようとしていた自分にとって、それは矛盾しているようで
どうにも出来なかった。
底が抜けている椅子の近くに座り込んで、バッツを見つめていた。
彼はこんなほこりかぶった建物の中でも光みたいに輝いていた。
バッツの血はとても美味しそうで
そう考えてしまう自分を呪いたくなった
―――――
0425
58文
「・・・・・・・」
―眠れない・・・
あのベッドの固さがいいとか、あの静寂だけの部屋に恋しさを感じた
ふと見上げれば満天の星空がちりばめられている空に
傍には自分以外の人間が2人もいるこの雰囲気に未だに慣れなかった。
別に野宿に不満がある訳ではない
それは任務での“もしも”の時の想定内であり
訓練されている自分にとっては、何の問題も無かった
しかし、今は眠れないのだ
スコールは何度も何度も寝返りをうっては、イライラとした感情を浮き上がらせていた。
眠いのに眠れないことにさらにイライラした。
「・・・・・・・くっ!」
小さく声を出して、その場を離れた。
「―子守唄でも歌ってやろうか?」
「・・・・・すまない、起こしたか」
バッツの声に飛び上がりそうになった。
そしてすぐに自分が起こしてしまったのだろうと思い、謝罪した。
バッツはスコールの隣にしゃがみこんで
「歌、歌ってやる」
「・・・・・・いや、」
「♪〜」
断ろうとしたら勝手に歌い始めた。
聞いたこと無い民俗音楽のような、ゆったりとした曲調で
スコールは静かに歌うバッツを見つめていた。
「・・・・・バッツ」
「おう、じゃあ寝るか」
その後数分も経たないうちに、眠気が襲ってきた。
スコールは歌を中断させてバッツと共に戻った。
「おやすみ、スコール」
夢の中でもお前は歌ってくれるだろうか?
―――――
0421
中途半端な長さの210
現パロ苦手な人はここで終わりです!
のばら→社会人
ティダ→高校生
『おめでとう』
「・・・・・・・・」
目覚ましがなる前に起きれた。
すごい昔の夢を見ていた気がする。
ティーダは寝癖を直しつつ、一人分のトーストを焼いた。
今日で3日目だった。
フリオが出張で突然に1週間も空けることになったのだ。
それは仕事だから、しょうがないことぐらいティーダにもわかっていた。
ジャムをたっぷりとつけたトーストを頬張りつつ、カレンダーを見た。
―今日で17歳かぁ
「ほんとついてないッス・・・・・」
フリオに一番におめでとうって言って欲しかっただけなのに
メールも電話も確認してもなし
わかってたッスよ?フリオは忙しいんだから…
何回目かになるため息を吐いてそのまま家を出た。
―――――――
0419
58腹ちら話
「スコール!」
「・・・・・なんだ?」
バッツがすごい形相で駆け寄ってきた。
何か緊急の事態でも起こったのだろうか?
それにしては間抜け、あ、いや、気のせいだろうか
「・・・・・・バッツ?」
はぁはぁと息切れをしてるバッツはひたすら下を見つめていた。
もしかして具合が悪いのだろうか
スコールは不思議に思って、しゃがみこんだ。
「あぁああぁああ!?何で座り込むんだよー!せっかくのセクシーショットが・・・・・」
「・・・・・・・・・・は?」
最後の言葉にスコールは不快の意をこめて、眉間に皺を寄せた。
何故座り込んではいけない?
とりあえず、言われてしまったので律儀にまた立ち上がった。
すると今度はバッツが崩れるように座り込んだ。
「どうした?」
「・・・・・スコールの腹チラが見えたからここまで全力走ってきたのに。あーもうちょっと見たかった」
「・・・・・・・。」
何も聞かなかったことにしたい
「ほらあ、スコールってガード固いじゃん?手だって革の手袋してるしさー。ちょっと胸元はあいてるけどさー」
「・・・・・・・。」
「腹チラとか男のロマンだから!な、スコール。だからもう一度!!」
俺からの男の頼みだああああああ!と叫ばれた。
つまりあれか
「バッツ」
「お、流石スコール!リクエストに「エンドオブ・・・」
その後俺は、バッツの腹チラ(?)を目撃することになった。
多少焦げていたが。
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