log(0604〜0620)
0620

さあ今日も始まったもしもシリーズ
(いつからシリーズ化してたんだろ…)
現パロ注意!






バッツ→美容師
スコール→学生か客

同棲してるけど、バッツがいつまでたっても職業をスコールに言わないという、長い設定付
美容師設定で思い浮かんだのが、昔やってた某ドラマだったことは秘密です(白いイメージだったんです!)




「…(あ、)」

何気なく遠回りした道だった。
いつもでは絶対にその場所に、彼がいたのだ。

思わず立ち止まって、しばらく見つめていた
スーツは着ずにいつも私服だったから、何をしているのかさっぱりだったから
スコールはガラス越しに見えるバッツを何とも言えない気持ちで見つめていた。

彼はいつものように笑顔を振りまいていて
そしてその笑顔がこちらに向けられた時、どきり、とした。


気づいた彼は手を振ったが、どうしていいかわからず走り去ってしまった。
バッツと食べようと思っていたケーキはちょっとつぶれてしまったかもしれない



「スコール、あっちまで来てたんだな」
「……」
「もうちょっと秘密にしたかったのになー残念」
「………」

気まずくて、食事がのどを通らなかった
よくわからないけど、どうしていいかわからぬ子供のようだった。

暖かいはずのスープがとっても冷たく感じて



「今度さ、」
「?」

「髪切りに来いよ。大丈夫、俺が払うからさ?」
「…悪いだろう、忙しいのに」
「大丈夫だって!楽しみにしてるから!」

ようやく出た言葉はすぐに跳ね返されてしまった。
あの道をもう一度辿れるか、不安になった。
気づけば、バッツが髪をさわっていた。

それに驚いて、視線をむけると



「うん、これならそんなに切らなくてもいいかも。こういう髪ってさわっててきもちいんだよなぁ」


―――


思ったよりも長くかけてびっくりしたのでストップします。

そしてまだあるっていう(汗)
以下さかみやさんと妄想した、ピアスに一喜一憂スコールさん。
それもくろいと彼女でラストというか途中から違うっていうね。




『ごめん。本当にごめん!』
『仕事なら仕方ないだろ?』
『だってスコールの誕生日なんだぜ?!』
『別にいつもと変わらない…』


そう言って強がったのは数日前の話
しかしこの年になって誕生日ひとつに一喜一憂するのも子供じみているようで、憂鬱な考えを一掃した。
特に家にいてもやることがないので、夕方の気温が下がった頃合いを見計らって外に出た。
今日の夕飯も残りもので済まそう

―あ…

ふとある場所で立ち止まった。
最近できたシルバーアクセサリーの専門店だった。
黒で統一されたその店に、気づいたら足を踏み入れていた。
もしかしたら、好きなブランドの新作が置いてあるかもしれない



「ありがとうございます」


気づいたら手には小さい箱
ああ、これだからよくない
スコールは小さいそれを持って帰宅した。
そして鏡に向かってそれを光らせた。


彼はなんて言うだろうか

楽しみで仕方なかった。
やっぱりまだ子供だった。




「スコール」
低い声で呼ばれて驚いた。
風呂上りに声をかけられたので、余計に体温が上がった気がした。


「お前、何で黙ってピアス開けたんだ?」
「別に黙ってた訳じゃ、」
「だめだろ、まだ高校生なんだから」
穴のあいたそこを触られて、とても悲しくなった。

まさか彼に怒られると思わなくてあの箱を引き出しの奥にしまいこんだ。
―――

0616

ピアスから血が出て、それを消毒する直前のスコール

「ぁ、痛ッ」

「?」

「あ、バッツ。血が出てら」

ジタンが指差した先に、赤いものが流れていた。
バッツの耳たぶから血が流れているのだ。

「うーわー、引っ張っちゃったからかなぁ?いてて」
「引っ張ったら余計に出るって」

―ポーションはあっただろうか
数滴たらしたら治るだろうか

ジタンとバッツが騒いでる所から、一歩下がって見ていると
どうやら話がまとまったらしい。
ジタンがどこかへ走り去って行った。


「・・・・どこに行ったんだ?」
「ああ、来る途中に薬草見かけたら採ってきてくれるって」

「…(あぁ)」

スコールはそこから流れてでいるものに触れようとして、直前で手をひっこめた。
それを見たバッツはその手を掴んだ。

「なに、治してくれるの?」
「……」


「なぁ、スコール。消毒してくれないか?」

「は?」

何を言ってるんだ?
今さっき、ジタンが、

「ほら、自分じゃ舐められないから、舐めて?」
「…何故そうなる」

スコールはバッツの言葉に硬直していた。
いやな予感は少しした。
今はこの状況から回避しなければならないのだ


「ジタンが「薬草採ってくるまで、な?」

―こいつは人の話を聞いていただろうか
そもそも、確かに指を切った時などはとっさに口に入れるが
考えていたら、バッツの顔が目の前にあった。

―――


……思ったほど長くなってしまったので切ります。
うーわー
舐めるところまで書こうとしたら前置きが長すぎて。

そして今日は創作意欲があるのか、前に書いていた吸血鬼パロも。
そんな訳で吸血鬼パロと現パロと続くので苦手な方はご注意ください。














吸血鬼パロ

「………?」
見慣れない天井がぼやけて視界にうつった。
この暖かさは毛布だろうか
部屋全体が暖かいから火でも焚いているのだろうか




「あ、起きたのかな?」

「・・・・?あ、え、と」
―セシルだっけな?
バッツは視線だけ、視界を埋め尽くした男に向けた。
何故村の人がここにいるのだろうか

ここに?

ここ?



「スコール…は?」

「え?」

「スコールは?!」

スコールがいない!
あの古びた教会に?!
何で自分だけここにいるんだ!

スコール!
スコール!


「スコール?…もしかして、彼の名前はそういうのかな?」

セシルが思い浮かべた人物はスコールだろうか。
気づいたら、起き上って彼の肩を掴んでいた。

「スコールは?なぁ、スコールはどこにいるんだ!!」
これほど焦ったことはない
彼が近くにいないだなんて、
バッツはじりじりとのどが乾いていくのを感じた。


「……その」

「スコールは?」

セシルは言葉を濁していた。
視線を逸らされた。

「なぁ、頼むから!スコールは!」







「彼は……吸血鬼は、今地下牢の中に、いると思う」


「え・・・・・・・」


地下牢?
ちかろう?
吸血鬼?
今彼は吸血鬼と言いなおした。

一気に血の気がひいた




――――――






「………」


体が鉛のように重かった。
手足の自由はきかず、杭が刺さった足からは血が流れ出ていた。

スコールはうつろな目で暗いその場所を見つめていた。
バッツは助かった
バッツは助かったのだ

それだけで何と喜ばしいことか
頬が緩むほど嬉しかった。
自分のせいで彼を失うことほど恐怖なことはなくて



出来れば彼の笑顔をもう一度
見たかった……

しかし、バッツさえ助かればもう望むことはないのだ。
スコールは目を閉じた。
これから自分はどうなるだろうか?
人間のすることだから、胴体を斬られて焼きでもするかもしれない


「起きたのか」

「……」

誰かに話しかけられて思考は中断した。
――――


なっが!
ついにバッツとスコール以外の人が出てきました!
てか今まで2人だけでやってきたのがすごい(笑)
自分でもびっくりしました。


で、次が現パロです。





『今日は飲みに行くからさ、夕飯一人なんだ、ごめんな?』

―あんたが謝ることじゃないだろ

『出来るだけ早く帰ってくるからさ』

―別に俺のことを気にしなくていいから

『おれだけ一人で楽しんでたら悪いだろ?』

―いいから、早くしないと遅刻するから



今日の朝のやりとりはいつも以上に長かった。
スコールは夕飯の準備をすることもなく、ベッドの上に横たわっていた。
この頃は日が暮れるのが遅くなったため、まだ外は明るかった。

今思えば、バッツは滅多に外食というものをしなかった。
年齢的に考えれば、大抵は外に出てそうなのだが
もし、自分に気を使っているのなら
とても申し訳ない気がして、だるくて、何もする気が起きなかった。



『でも夕飯は家で食べるから、何か適当にさ?あ、スコールの夕飯の残りでいいから』



その言葉を思い出して、すぐに起き上った。
―困った
正直に困ったのだ

急いで着替えて、台所に向かった。



―――

なんか皆長いので切ります。
スコール一人で手料理の回という勝手なサブタイトルがついていたのですが。
あ、後回し!

0609

「スコール!」

「スコール!!」

「スコールってば!!」


がし、っと強く肩をつかまれた。
―来ないでくれ
―そばに来るな、

「スコ「うるさい」

思いっきり力を出せるだけ出してその手をはじいてしまった。
気づいた時にはもうすでに遅く
そこには何んとも言えない顔をしたバッツが突っ立っていた。

振り払った手は赤くはれ上がっていて
何もかもが遅かったのだ。


「…来るな」

「・・・・・・・なんで?」

「…来るな、と言っているんだ」


―もうこれ以上
あんたとは、・・・


―――


非常に中途半端なところで切ってしまった。
バッツはスコールのことが大好きだー
でもスコールは自分のところに来てほしくなくて来るな〜状態。

を書いてみたら、すっごいあれな感じになりましたね。
あれ?




それと前に書いた餃子現パロ(この言い方はどうなんだろうか)のちょっとだけ続き。
苦手な方はここで終わりです!












「ほら、できた!」

「・・・・(何でいつもこんなに綺麗に焼けるんだ?)」

テーブルにはすでにセットした食器やコップ、箸などが
綺麗に並べられていた。
そしてそこに本日の主役である餃子が真白い皿の上になって登場したのだ。

バッツが作ったものはまるでレストランで食べるようなものばかりだった。
スコールはいつもそれを見ては満足し
軽く自分の料理を見ては、何とも言えない気持ちになるのだ。

「・・・はい、あーん」

「・・・自分で食べれる」

あつあつの餃子を目の前に出されたが
何もなかったのように自分でとって口に含んだ。



「おいしい」

「だろー。ほら、だからあーんって!」

「子供じゃない」


「うん、知ってる。でも食べてよ?」


そしていつものように断れない自分に負けるのだ。
――

あーんしてる絵を誰かください。

と書いたら後日はしおさんが素敵絵をくださって一人ブレイクしました!
ありがとうございます!

0604

黒いバッツとスコール。

何だか暗いです。





「あーぁ、もう動かなくなっちゃったの?」
しゃがみこんで、彼の髪を掴みながら顔をあげさせた。
きれいな顔からは流血したあとがあった。

「せっかくの顔が台無しだね」

「…ッ!」

そのまま思いっきり突き放した。
俺はこんなにスコールのことを愛してるのにどうしてわからないのかなぁ?
どうして伝わらないの?

生温かい風が流れた。

―あぁ、気持ち悪いな、



「スコール」


うつろな瞳がただただこちらを見つめていた。
彼の瞳からは大粒の雨が流れている。


「スコール」


「・・・・・・・・ば、・・・・ツ」

か細い声で返事が返ってきた。
まだまだいけるじゃないか
そうこなくっちゃ



「スコール愛してるよ」


動かなくなった体を抱きしめるのは快感なんだろうか?

―――


黒いバッツってこういう感じ・・・・なんでしょうか。
狂愛系になってしまうんですよね。うーわー。
カオス側になったり、アナザーがこういう感じのってちらほら見かけますけど。

どうなんでしょうね〜



次は現パロで、餃子作るばっすこ。











「スコール、これもやっといて」
「…あぁ」

学校から帰ってきたら珍しく先にバッツが帰宅していた。
彼はお気に入りのエプロンをつけて、鼻歌まじりに夕飯の準備をしていた。
俺は半ば無理矢理にその手伝いをさせられていた。

しかし最近はよくバッツが進んで料理をしてくれるので、申し訳なさもあった分
手伝うのにはさほど抵抗はなかった。


「出来た?」

「・・・・・・・(出来た?)」

ひょい、っと後ろからのぞかれて思わずよろめいた。
するとバッツは俺が作った“それ”をつかんで一言つぶやいた。




「スコールってこういうの、不器用なんだな」

「な…ッ!」
―なら俺に頼まないでくれ!

恥ずかしくなって思わず、真っ白になった自分の掌を見つめた。
その近くにはトレイにおかれた、いびつな餃子たち。
バッツがつつんだものはまるで売り物のようにきれいに並んでいた。

「でもそういうところがかわいいよな〜」
「・・・・・・・・もういいだろう?」

あんたの作った方が上手いに決まってるんだから

自分の持ち場から離れようとしたら、後ろから手を掴まれて
体温が上がった。


「ほら、こうやんの」
「・・・・・・・」


自分の掌の中には、今度は綺麗につつまれた餃子がこちらをのぞいているみたいだった。
―――








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