log(1104〜1221)
1221

カラオケに来てみたよな58
原稿やりながらふと出てきたので。
※現パロなので苦手な方はここで終わりです。
なんか非常に中途半端というか短いです。








「ほい、これスコールのな」
「・・・・・・」
「あ、嫌いだった?メロンソーダ」
「いや」
バッツはスコールにメロンソーダを渡すと自分をすでに飲み干していた。
スコールはスコールで何をしていいかわからず、ただ渡されたそれを見つめていた。

…失敗したな
何でこんなところに来てしまったんだろうか
スコールは少し、というか、かなり後悔していた。

「よっし!うたうぞー!!先おれからな」
「……俺は歌わない」
「えー!!!!何でだよー!!それじゃあつまらないだろー!!」
「……」
「まあ、先におれがうたうから。ほら、スコールは曲選んでおけよ」

―だから歌わないと、
スコールが見上げた時にはすでに大音量で狭い世界は支配されていた。
キラキラ光るライトに、画面に向かってバッツは気持ち良さそうに歌っていた。
「……」
スコールは小さい機械を手に、ただその光景を見つめていた。

あまり人前で歌ったことがないんだ。歌う機会も強制的な場合を除きほぼない。
恥ずかしいだろ?そもそもうまくもないんだし。
それにマイクで自分の声が響くのは好きじゃない

バッツは…

スコールは、はっとしてバッツのほうを見上げた
いつも聞いている声よりもちょっと低く歌うその声に、どきり、とした。
普段聞く声とは別のその声に

「スコール?」


「あ、」
そんなことを思ったのを言うのが恥ずかしくてうつむいた
―――

バッツのカラオケの時のときにときめくスコールっていうのを書きたかったんですけど。

1209


大学生バッツと高校生スコール
※現パロなので苦手な方はご注意してください!







「スコール〜!」
「また勝手に・・・」

スコールは持っていたかばんを投げ出して、ブレザーをハンガーにかけた
自宅に帰ってくればバッツがまた勝手に上がりこんでいたのだ
・・・合鍵を渡したのが最大の失敗だったな

最近よくバッツはバイト前に来ては、勝手に夕飯を作り勝手に食べてそのまま帰ることが多くなった
スコールは着替えてそのまま、自分の机へと向かった

「なんだよ、毎日つれないな〜」
「よくあんたも飽きずに来るな」
「大学生ですから☆」
「・・・・・・」

参考書やらノートを引っ張りだせば、バッツは大人しくなる
大抵は人のベッドで寝て起き上ってそのままキッチンに向かう
スコール自身もそんな生活になれてしまったのだ

『本当は一緒に住みたいんだけどさ、スコール受験生だし?』

一応彼なりに遠慮はしているようだ
最近は律義に朝食まで作っていくぐらいだから
同じ場所に居ても、スコールの頭の中は数式か外国語という文字列で支配されてしまっているのだ

 

「・・・・・・」
「・・・・・・」
「バッツ、起きろ」

ふと、時計を見れば18時になっていた。
確かバッツのバイトは19時からだ、これでは間に合わなくなる

「バッツ」
「・・・うーん」
「バッツ、バイトだろう?」
「・・・うーん、でも・・・」

ぎゅう、と人の枕を抱え込んで寝がえりをうたれた
いい加減起きろ、これ以上俺の時間を割かないでくれ、
スコールが頬をつねろうとしたら、バッツはうとうとしながら



「だってスコールのにおいがするから、離れたくないんだよな」

「・・・・・・は?」
「おれ、このにおい落ち着く」
「バッツ、だから「うん、あと10分したら起こして」

―――


『スコールのにおいがするから』


あの言葉が離れなくて、ベッドに行きづらくなった
結局バッツはあのあと30分ぐらい寝て大騒ぎしながら夕飯を作り、食べずに出て行ってしまった。
しかし、しっかりと片付けまでされていて感心した
スコールはいつも通りに勉強し、今日の分の課題は全てこなした。

あとは寝るだけなのだ


「・・・・・・(俺のにおい?)」
いつまでも気になっていても眠れないので、思い切ってベッドに飛び込んだ。
俺のにおい・・・なんかする訳がないだろう?
スコールはそのまま頭までかぶって、ふとあることに気付いた

 

「(これは・・・?)」




―バッツのにおい?


―――

長すぎたので切ります。
何か朝に大学生バッツと高校生スコールの話で、そしたらネタが降ってきた!と思って書きとめておこうと思ったら、こんなに長くなって、というか最後の書きたい部分が終わらなかったという。

何かバッツは勝手にスコールの家に上がりこんでそうだな〜と。
もうスコールも追い出す気もなく。
そんな感じでした。

1206

サイスコ文


「もう12月だな」
「……あぁ」
「わかってるんだろ?」
「何がだ?」

……たまにこいつはマジで言ってるのかわからなくなるぜ
サイファーはまだ黙々と「仕事」をしているスコールを見た。
部屋に遊びに行けば「仕事」だから、と言って入室拒否された

俺のせっかくの誘いを断るなんてなかなかいい度胸をしていやがるぜ、スコール?

「その前に何であんたは勝手にベッドの中にいるんだ」
「なんでって寒いからに決まってるだろう」
「自分の部屋に戻ればいい」
「えーめんどくせーなー」

スコールはあきらかに、出ていけ、というオーラを出していた。
しかし俺がそれに負けるわけがない
おれはおれで勝手にベッドの中で半分寝ているようなもんだった


「誕生日プレゼント期待してるぜ〜」
「仕事だ」
「け、そういうことしてると恋人にふられるぞ」
「……」
「『仕事と私とどっちが好きなの!馬鹿!』」
「……」

―ガタンッ
「お?!」
スコールが席を立ちあがった
くるりと方向転換して、こちらに飛び込んできた。

「『仕事とあなたどっちが好きなの?もちろんあなたにきまってるでしょう?』」
「…はは、最高だぜ、スコール?」

そのままキスしてやれば、スイッチが入った
まだまだ俺たちは熱いらしい
―――

さっきのセリフを真顔でスコールが言ってたら面白そうですね。
何かかまってかまってサイファーの言葉に、一瞬どきりとしてすぐに行動にうつすスコールとか目指してみたんですけど。
ちょっと途中からギャグにいきそうでいかない感じになりました。



1129

※学パロ58です





「ちょっとさわらして?」
「・・・マフラー買えばいいだろう?」
「え、じゃあ今から買いに行くから付き合って!」

―しまった、と思った
大抵会話はバッツがしているから、それは会話と呼んでいいかわからなかったが
スコールは発言を酷く後悔した



「どお?似合う?」
「・・・」
いつものように駅まで寄り道して、バッツは念願のマフラーを手に入れた
買ってすぐにつけて、嬉しそうに改札まで歩いて行った。
その道のりがいつもよりも長く感じた。スコールは一歩一歩踏み出して
あの憂鬱な時間へのカウントダウンが近づいていることを恐れた
今日は何て言おうか?今日は何て返そうか?
すでに思考回路はすべてそれだけに集中していた。バッツの話は上の空だった。

「なぁ、スコール」
「・・・」
「おれの話聞いてる?」
「・・・あぁ」
「じゃあまだ一緒にいてよ?」
「え?」
スコールは階段の途中で立ち止まった
バッツの言葉を繰り返した「一緒にいる?」一緒に?何が?
スコールの時間はそこで止まった。すべてが止まった
何を言われたのか理解できなかったのだ。

ちょうど乗る電車が来た。
しかしそこで駆け込んで乗れるほど余裕がなかったのだ
バッツはただただこちらを見つめている、あの笑顔で

「たまにはさ、


―――

ってここまでしか書いてないので非常に途中なんですけど。
マフラー一緒に買いに行っちゃうとかどんだけだ!とか思いながら書いてました。
きっとバッツはさわらして?って言いながらもうすでにさわってると思います。

1126

気になって気になって仕方ないスコール
な、サイスコ文


最近よく「あいつ」が視界に入る
視界に入るという表現が正しいかどうかわからないが、視界に入るというよりも気付けば近くにいるのだ。
スコールはため込んだ書類を持ってひとつ仕事を終わらせるために部屋を出た。
この集まりに集まった書類を提出すれば望んでいた自由な時間が手に入るのだ。

「……」
もう少し早く終了することが出来たら、遅い昼食にならなくて済んだだろう
考え事をしながら歩いているうちに、目的地に着いた。
そしてしかるべきことをして、そのまま食堂へ向かった
空は青空が広がっていたが、スコールにはそれはどうでもいいことだった。



「悪いね、もうこれしか残ってないんだよ」
「大丈夫です。すみません、こんな時間に」
食堂のおばちゃんが差し出したのはシチューだった。
1400に来てシチューがあっただけ奇跡である。

最近冷えてきたからな、ちょうどいい
スコールは少し奥にある、死角に入る席へと滑りこんだ
流石にこの時間帯に人がいる訳もなく、貴重な一人の時間を楽しんでいた。


「なんだ、こんなところにいたのか、スコール?」
「……」
「おいおい、またシカトとはいい度胸じゃねーか」

……盗聴器か発信機でもしかけられているのか?
スコールは一時真剣に考えたことがあった。
サイファーが、サイファー・アルマシーが
気付いたら視界に入ってくるのだ
どんなに避けて、どんなところに行っても、だ。

スコールは食べかけだったシチューをなかば流し込んで席を立とうとした
するこサイファーがそれを阻止した。


「スコール、いい加減気付いてもいいんじゃねぇか?」
「あんたがストーカーってことをか?」
「ちが、お前そんなこと思ってたのか?!」
「違うのか」


スコールはサイファーの言葉を頭の中で反復した
いい加減気付く?
何にだ?
―――

サイファーが堂々とアピールしてるのに、全く気付かないスコール
気になっているけど理由がわからず、軽くけんかになるとか。
長くなってすみませんでした!


1123

あ、見つけちゃったな58。
元ネタはノコさんと盛り上がっていたような時にぽろっと話していたやつです(長)
 


※現パロ注意!








『おれ、明日早いから』

2度目の目覚ましでスコールはようやく起き上った。
今日はあいにく曇りのようだ
カーテンを開けて、そのままふらふらと洗面台に向かった。

ちらり、と見ればテーブルには綺麗に朝食が並んでいた
朝からポテトサラダに卵焼き、さらにご飯とみそ汁と、なるほど今日は和食らしい
スコールは顔に冷たい水を叩きつけて、重い瞼を開けることに専念した。
それから朝食をゆっくり食べて優雅にお茶まで飲んでから制服を手に取った。

最近寒くなってきたらそろそろマフラーを出す季節だろうか
シャツを着てブレザーを着てからふと気付いた

「……?」

鏡に映った自分に手を添えた
首元に見慣れないものがあり、鏡に近づいて思わず声にならない声が出た
「……ッ!(これは…!)」


ちょうどシャツの襟元よりもちょっと上ぐらいに不自然に赤い斑点があった
どう考えても虫刺されではない
スコールの顔は先ほどまでと違いどんどんと青ざめていった
髪でちょうど隠れる訳でもなく、ちょうど目に入る場所にそれがあるのだ
どうすればいい?このまま虫刺されで通すべきか
いや、この時期に虫さされなんておかしいだろ?



「…絆創膏」

ぼそっと呟いてすぐに小さい引き出しに手を伸ばした

―――

うーわー超中途半端ですねーギャー
キスマークをすごいあからさまに見えないところにつけてしまったバッツとそれを発見したスコールなんですが。
バッツが出てこないで終わってしまったという…きっとその後スコールの一日はきっとさんざんですね。
どうでもいい話ですが、トーストにしようと思ったのですが、あえて和食でいってみました。
たまにはスコールだってみそ汁飲んだっていいじゃないかとか開き直りました。


1116

噛んでみた58
(書いてみました)







「スコールってさ、ピアスしてるんだな」
「…あぁ」
「引っ張っていい?」
「やめろ」
「じゃあつかんでいい?」
「さわるな」
「…それじゃあ「いい加減にしろ」

スコールはバッツに背を向けた。
最近バッツはよく話しかけてくるのだ
俺と話して楽しいのか?そもそも会話は成立しているのだろうか…?

「スコール」
「……」
「スコール?」
―頼むから話しかけないでくれ
どう答えていいかわからない、と言ったら彼は笑うだろうか?
それとも…
スコールが考え込んでいるとバッツが肩を掴んできた


「スコール、食べちゃうぞ?」
「………は?!」
やけに耳元で聞こえる声
むしろねっとりとした温かい感覚が全身を駆け巡った
スコールはそのまま凍りついた

……冷静に考えよう、今どうなっているのか
いや、冷静に考える前にまずこいつに技を食らわせていいのだろうか
ガンブレードでぶっ飛ばしていいんだろうか
むしろジャンクションしてもろとも吹き飛ばしていいのだろうか
その前に振り返らなかっただけで、食べるという行為に陥ったのか
しかしこれが食べるということなのか?


「スコールっておれに噛まれるの好きなの?」
「ちが…!」

「お、バッツ!何今日もスコールとのろけてんの?」
「あ、ジタン!こっち来いよー!スコールってピアスのところ噛まれるの好きなんだってー!」
「違う!」
「うわあ、何その新しいプレイ」
―――


すごいすごいわかりづらいですけど。
後ろぷいってしてたスコールさんにバッツさんがかみついた!っていうのを書きたかったんですけど。
非常にわかりづらいものになりました。



以下58現パロ(というか学パロ?)
苦手な方はここで終わりです。ばっちこいな方だけどうぞ!!













それが「嫉妬」という感情に気付いたのはいつだっただろうか?
それと同時に違う感情にも気付いてしまい、余計に嫌悪感に陥るのだった。
別にクラスが一緒というわけでも学年が同じというわけでもなかった。
でも一緒に住んでいた(事情があった訳だが、今はこれは関係ない)
この前の、放課後の光景が今でも焼き付いていた

『え?一緒に帰るだけ?』
『はい』
『それだけでいいの?』
『はい!』
『じゃあいいよ!』

別に帰る約束をしている訳ではなかった
特にどちらかが待つということもなく、時間があえば帰っているだけで
どうせ同じ場所に帰ることはかわりなかった。
あの暖かい日が差す放課後に、彼はそこにいなかった
たまたま通った3年生に教室に、彼はいなかった。
スコールは少し残念がりながら階段を降りようとしたら、そこに探していた人物がいた。

しかし間が悪かった

バッツは知らない女子と一緒に帰ってしまった。
しばらくスコールはそこに茫然と立っていて、気付いた時には走り出して帰っていた。
どうせ一緒に帰るということは寄り道をしているだろう
特にあの様子では女子の方がバッツを帰らせることもないだろう

スコールは帰宅後すぐに夕飯に取り掛かった
今日は自分の当番ではなかった
しかし作り終えて自分は部屋に引きこもった。

こんなにも悲しいと感じることがなかったのだ
そしてそれが「嫉妬」だとわかったとき、その嫉妬している自分にも嫌悪感があふれ出していた。
とても嫌なやつだ
それもバッツは何も悪くなかった


「スコール?まだ熱下がらない??」
「……」
「…ごめん、寝てたのか」

あれからバッツとあまり会話をしなくなった。
普段からしてないからこちらとしてはさして変わりはなかったのだが。
バッツの方は察したのか、すごい気を遣うようになっていた。
またそれが申し訳なくて、スコールは全てが嫌いになった


―――

気付いたらすごい長くなりました…。
ちょっとぎくしゃくしてる58を書きたいと思ったら、ただスコールさんがぐだぐだ言ってるだけになりました。
自分でもびっくりしました。


1110

吸血鬼パロです。
(※バツスコで前書いていたものとは別なものになります)

パロなので苦手な方はご注意ください!!















58でバッツが吸血鬼ver


「スコール、ごめん」
「……」
「ごめん」
「……」
「ご、「何で謝るんだ」

スコールが望んだことだった
彼と一緒にいることが望みだった。
それを選んだのは自分で、バッツに選ばせた覚えはなかった。
外は季節外れの雨がひたすら降っていて、暖炉を焚いていない部屋は少しひんやりとしていた。

バッツは突然に目の前に現れた

スコールは今でもあの日を忘れたことはない
あの日も雨が降っていた、それも土砂降りで。スコールはずぶ濡れになって雨宿りのためにぼろ小屋へ飛び込んだ。
そこにバッツがいたのだ。
彼は空腹状態だったらしく、すぐに襲ってきて、次に目が覚めた時には暖かいベッドの上だった。
するとバッツが申し訳なさそうに「ごめんなさい」と何度も謝り続けていた。
でも握りしめられていた手はとっても暖かかった
むしろバッツの方がとても人間らしかった

「バッツ」
「……」
「バッツ、こっちだ」
首筋まで誘導すれば、鋭い牙がゆっくりと突き刺さる
今やこの感覚もなれたもので、すっかり何も思わなくなった
ただ少しくすぐったいだけである。
この行為はバッツにとっていきる行為であり、食事なのだ。
食べ物だって口にはするが、やはりこの赤い液体がないと彼は生きることができない


『おれ、今度は人間に生まれたいな』

そう言ったバッツの表情も同じように覚えている
俺はそれぐらいバッツのことを気に入ってるようだ



「また一緒になれるならなんでもいい」

そう返したら、大好きな笑顔が返ってきた
―――


はーずーいー!
バッツ大好きスコールさんもいいと思います。


次はサイスコです!

またもやパロなので苦手な方はご注意ください。












こっちも吸血鬼にしようとしたけど、何かアメリカの高校っぽいパロ(長)なサイスコ
完全に知識がH*S*M3で見たものしかないので超あやふやなので、それなりに流して下さるとありがたいです。





「プロム?」
「ああ、もちろん行くだろ?」
「……行かない」
「はあ?何、パートナーが見つからなかったのか?」
「いや、誘いはたくさん受けたが、全部断った」

スコールはそこで最後のサンドイッチを口に突っ込んだ。
サイファーはちゃっかりスコールのデザートの半分を食べてしまった。
睨みつけられたのは気のせいだろ?

つーか全部断った?なんて勿体ない
世の中にはパートナーが見つからずに苦しむ男子がいるのを知らないのか、こいつは
「最後だっていうのによ、お前はつれないなぁ〜」
「……面倒なだけだ」
「なんだよ、じゃあ何も用意してないのか?」
「ああ」

何だよ、学年トップ様は何とプロムを欠席とは
てかあれって欠席ありなのか?
サイファーがのんきにコーラを流し込んでいると、スコールはすでに立ちあがって片づけをして出て行ってしまった。
「おい、待てよ!」
「……」
「シカトかよ、くそ!」
はは、またサイファーが遊ばれてる(笑)と食堂で聞こえるものだから、ひとつ暴れようとしたら、スコールが見ていた。
我慢して椅子に八つ当たりして、追いかけた。



「最近付き合い悪いな?スコール?」
「……」
「いよいよ明日がプロムだぞ?高校生活最後の一大イベントだぜ?」
「……」
スコールはここ数週間、ずっと図書館に引きこもっていた。
昼もささっと食べては図書館にいるのだ。
誰も近づけようとせず、ただ一人でいた。

「アンタはもう相手がいるんだろ?」
「……は?!」
意外な質問だった
サイファーは驚いて、しばらくスコールを見つめてからにやり、と笑った。


「俺のパートナーはお前だけだぜ?スコール」
「……」
「明日18時に車で迎えに行くから準備しとけよ」
「……」
「いいか、18時だからな?」

そのままドライブは最高の贅沢かもしれないとサイファーは思いながら図書館を出た
―――


地味にサイファーに相手がもういると思い込んで参加しないスコールを書きたかったんですが。
何かにわか仕込み過ぎて、通じなさすぎたと後悔しました…もっと普通のを選べばよかった・・・と思います。

ここまでお付き合い頂きありがとうございました!

1108

たまごやきといちごな58


※現パロなので苦手な方はご注意ください!!









「スコール、スコール、朝だから起きて」
「……」

おはよ!と目の前にバッツがいた。
いい加減この起こし方をどうにかならないのかと、聞けば「だって楽しいんだもん」と言われ笑われる。
その笑顔が好きだとかそんなこと絶対に口には出さないが
スコールは眠そうに起き上ってすぐに洗面所に直行した。

顔を洗えばひんやりとした冷たさで多少目が覚める。
そして制服に着替えて自分の席へと座り込む。
するとちょうどいいタイミングでバッツが朝食を出してくれるのだ。
平日はバッツが朝食を作ると言い張って、やらせてもらえなかった。
その代わり土日はスコールの当番となっている。

「ほら、牛乳も飲めよー」
「……少しでいい」

スコールはふわふわの卵焼きを口に運んだ
バッツが作る卵焼きは今まで食べた中で一番おいしいと思う
ちょっと甘いのも個人的には好みで、今度作り方を習おうと考えていた
バッツと言えば、焼いたトーストに自分で作ったジャムをつけて美味しそうにほおばっていた。

「あ、そうだ、今日はデザートまであるんだぜ!」
「…朝から豪華なんだな」
「だろ?!ほら、これこれ」

かた、と小さな薄いピンクに盛られた赤いものが目に入った。

「いちご…」
「昨日安くてさ―!たくさん買っちゃった!」
そう言ってこの前はみかん1箱を買ってきたのだ…。
いちごをたくさん?どれだけ買ってきたんだ。

スコールはしばらく手をつけなかったが、向かい側にいたバッツが「はやく食べてみて!スコール!」というオーラを発していたので、いちごに手を伸ばした。
口に含めばいちご特有の甘酸っぱい香りが漂った


「甘いな」
「おいしいだろ?」
「ああ」

こんな朝も悪くない
―――


多分卵焼きといちごを無理矢理一緒にしたのは失敗だったと思いました。
次回スコールの料理教室パート2たまごやきのつくりかたをやります。
嘘です(何)

今日更新しよう!と思って出来なかったので明日したいと思います。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました!


1104

58現パロ文。 現パロなので苦手な方はここで終わりです。ばっちこい!な方だけどうぞ。





あんまんで58



「なぁ、スコール、おれあんまん食べたい」
「……」
スコールはだるそうに、室内の時計に目をやった。
すぐに溜息が出た。
……もう0時前じゃないか

「買ってくればいいだろう」

「えー!一人じゃ嫌だ―!」
「……今日は寒いからパスだ」
「スコール、おれが凍死してもいいのかよー」
「ああ」
勝手に凍死すればいい
何故この暖かい空間から白い息が出る外にわざわざ出ないといけないか、スコールにはまったくもって理解出来なかった。
しかも今日は今年一番の寒さだった。
そんな時にバッツの要望にこたえるほど、スコールは安易な考えは持ちあわせていなかった。
スコールが動く気配を全く見せないでいると、バッツはあきらめたのか部屋を出て行った。


「よっし、これで大丈夫だな」

「……人の話を聞いていたのか」
「ほら、これなら平気だって」
バッツはスコールの黒いジャケットを勝手に引っ張り出して来て、さらにはもこもこのマフラーまで取り出してきた。
はいっと手渡された。
「携帯と鍵だけあれば大丈夫かな」
「バッツ」
「よし、あんまん買いに行くぞ!」

近くのコンビニまで歩いて10分はかかるのだ。
自転車で行ったらすぐに行ける距離だった
しかしあいにく自転車なんてものはなかったのだ
スコールは外に出てさらに後悔した


「寒い」
「おう、息が白いもんなー」
「寒い」
「うん、マフラーしてやるから」
「……バッツ」
「ん?」

隣を歩いていたら、気づけば左手を握りしめられていた。
外の空気に触れた手はとても冷たかったが、そこだけはとても暖かった。
スコールは、手を離そうと考えたが、それも面倒になって無言で歩き始めた。
バッツは嬉しそうに「あんまん♪あんまん♪」と歌いながら、手を離さなかった

―――

あんまんが出てくる前に終了した文
これ続き書けたら書きたいと思います。

何か久々に文書いたら書けなくなった気がしました…あれ、気のせいかな?

あと普通に58文
珍しくバッツじゃなくスコールがかばったらver(よくある話ですが)



「スコール!スコール!!」

気づけば視界は空を見上げていた
とても眠いのだ
スコールはどくどくと自分が脈打つ音を聴きながらそのまま倒れこんだ。
すでに左腕は麻痺していて、自分でもどうなっているか感覚がなかったのだ

逃げろ、逃げるんだ
そう伝えたくて、口を動かそうにも動かずに
ましてやすでに視界は幕を閉じようとしていた

俺のことは構うな
一人だったら何の問題もなかったのだ
完全なる自分のミスで終わったものを
何故自分でも体が動いたのかわからなかった。
ある意味職業病なのかもしれない、職業というのには語弊があるかもしれないが

任務の場でこの失敗は酷い痛手であった
スコールは一瞬の間にたくさんの思考がかけめぐった

すでにジタンが片付けてくれたようだ
これで全ては……

「スコールッ!スコール!!」

―ああ
目を閉じる前に今にも泣きそうなバッツがいた
そうだ、バッツ
あんたはたまにドジをやるからそこは気をつけた方がいい
前にも一度言った気がするが、もう一度伝えないとダメらしい
だがあんたの大胆な攻撃スタイルは嫌いじゃない

スコールは気づいたらすでに意識の中に沈み込んでいた


「スコール…?」
「バッツ早くケアルとポーション!」
「…あ、うん」

沈んでいったスコールはとてもきれいだった
これがバッツの正直な感想だった


「はは、おれ…何だかスコールのことが好きみたいだ」
手当てされた傷口をなぞって気づいた時には、色々と遅かった
―――

何かスコールの告白大会で終わった気がします。
お、お恥ずかしい…ひー






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