無理
『無理すんなよ!』
―それはあんたの方だ
「・・・・ルッ!」
「スコール!!」
右肩が急に熱くなった。
振り返れば、すごい形相のジタンがいた。
じりじりと手が汗をかいていた気がする
「スコール!全部終わったから、もう止めてくれよ!」
そう言われて足もとにあった、すでに原形が無くなったそれに視線を向けた
―…やりすぎたか、しかし今となっては、
スコールは悲しそうにジタンの方を見た。
そこには血まみれになったバッツが横たわっていた。
・・・・・・無理をしたのはあんたの方だろう?
いつものような笑顔も答えも返ってこないまま
持っていたポーションをジタンに渡した。
「スコール?お前だって肩を、」
「バッツの方が先だろう?」
「あ、ちょっと!手伝えよ!」
そこにいるのが恐怖で、逃げるように立ち去った
今になって血液があふれるのを感じた
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